2009年09月11日
Leflaive; Bourgogne 2007
名称: Bourgogne Blanc 2007
ブルゴーニュ ブロン
生産者: Domaines Leflaive
ドメーヌ ルフレーヴ
産地呼称: AC Bourgogne
生産地(国): Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
購入日:2009/9
購入店:竹澤
輸入元:ラック
購入価格:4095円
SBポイント: 82点
薄く緑がかった山吹色にはくすんだ調子も見て取れる。回すと天上の蛍光灯を写して輝く。液面には粘性を感ずる。8月下旬、熟する前のナシのような青臭くも甘味の兆しを感じさせるような趣あり。じわじわとバター飴が溶けていくようにバターの香りが広がる。こうばしいがビスケットというほどでもない。オハギの中の、餡でもなく黄粉でもない餅米の部分の甘さを思う。かめばかむほどではなく、グラスを回せば回すほどに甘い香りが鼻を包む。しかし、爛熟のきわみへのほんの上り口のところで、青臭いナシの香りが足止めを食らわす。陶酔へ向って数歩のところで正気へ戻される。舌も口内も浸透圧のような圧迫を感じたのち、酸っぱさがゆるやかに口内を支配する。
おばんざいはウニ丼。かめばミルクがほとばしり出るような、生臭い甘さがある。これが渋ワインに隠されていた甘さを引き出す。バター香りと合いまってミルクの油脂的部分と合い溶け合う。この複合体もほどなく酸味に拭われる。高めて消し去る、奇妙なマッチポンプ劇。そしてまたウニを口に運ぶ。
昨年の今頃2006年産のを飲んでいる。今読むと、よく似た感慨を記している。昨年を思い出してみれば、魚の刺し身よりウニのほうが好適と思う。それにしても昨年より25%以上安い。ユーロ・円レートをストレートに反映しているようだ。
2008年12月28日
Morrey-Blanc; St Aubin Les Pucelles 1999

色: Blanc 白
名称: St Aubin Les Pucelles 1999
サントーバン レピュセッル
生産者: Morey-Blanc
モレブロン
産地呼称: AC St Aubin
生産地(国): Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
購入日:2008/12/23
購入店:竹澤
輸入元:ラック
購入価格:4263円
SBポイント: 84点
久々の本格派ブルゴーニュ白。分厚い味わい。濃い黄褐色で長十郎ナシの皮みたい。香りも強烈なナシの皮。日本酒の古酒や紹興酒の年代モンに共通するような麹風味というかカビ臭さみたいなもんを強く思う。甘酒のように暖まるとこれが強烈になるのだが、それを15度くらいで実現している。カマンベールのようにかび臭くあるべくしてかび臭いのではなく、もっと手の込んだチーズ系腐敗臭。やがて立ち込めるバター風味。そしてビスケットも追いつく。バターには華やかさがなく、オランダ風ヒラメムニエルにかかっているバターソースのような落ち着きがある。このソースの場合は、塩分で風味を液体側に引っ張りこまれている事情と、すでに高熱で匂い成分がかなり飛ばされたという調理法の特性から香りが控えめとなっているのだろうが、そのように抑制されたバター香が年代を感じさせる。こうなると味がかなりマイルドで塩辛かったりと予期したりもするのだが、やっぱりワインなんやから酸っぱいに決まっている。どっしりと思い酸味が終始強烈な通奏低音を奏でる。甘さはビスケットのようでもありラフランスのようでもあるが、いづれにしても背景に沈んで酸味の行き過ぎを押さえることに徹している。辛さに似た不思議な味覚はヒ紹興酒と共通のように思う。9年もたてば、かくも柑橘系の風味とは無縁になるのか。
おばんざいは鴨鍋。椎茸・鴨・ネギ・白菜、これら全てと相性いい。鴨の油を溶かし尽くして、なお余りあるパワー。一方で、炊き込まれたネギ・白菜の朽ち行く食物繊維を大切にいつくしんで腸まで無事に届けてくれるような予感。
2008年12月06日
COCHE-BIZOUARD; Bourgogne Aligote 2006
色: Blanc 白名称: Bourgogne Aligote 2006
ブルゴーニュ アリゴテ
生産者: Alain COCHE-BIZOUARD
アラン コシュービズアール
産地呼称: Bourgogne Aligote
生産地(国): Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
購入日:2008/12/6
購入店:やまや
輸入元:コルドンヴェール
購入価格:2480円
SBポイント: 80点
ムルソの醸造元だけあって、何となくまろやかなコットドボーヌ風の仕上げ。色は凡庸な梨の皮色だが、蛍光灯を反射する時だけ黄金に輝く。アスパラガスの青臭い匂いの奥から立ち昇るバターの芳醇な香り。これはバター系ビスケット(森永のチョイスとか昔の前田製菓のクリケットとか)に受け継がれ、なおも嗅いでるとついに蜂蜜現る。アリゴテでここまで来たら上出来や。味は妙にマイルド。アリゴテらしさ滅却され、ACムルソやと言われても納得してしまう。円滑な口当たりから1秒置いて酸味の高潮が襲うが、例えれば瞬間最大風速20m(つまり瞬間最小pH3.0)程度で速やかに消滅。台風の仲間には入らん。つまり酸っぱいうちには入らん。錯味・錯嗅とでも呼べばいいのか、ヒネ臭がシャルドネへとの錯覚を誘う。
おばざいは焼き餃子。お嬢とピッコロお嬢が粘土細工のように捏ねて作った。ヒネた紹興酒とごとく、中華風と相性いい。唐辛子が入れば吹っ飛ぶだろうところを、子供向けの非ペッパー味なのが図らずも奏功す。
2008年09月13日
Manieu; Chateau Clos du Bourg 2003
色: Rouge 赤名称: Chateau Clos du Bourg 2003
シャトー クロデュブール
生産者: Chateau Manieu
シャトーマニュー
産地呼称: AC Bordeaux
ボルドー
生産地(国) Bordeaux (France)
ボルドー(フランス)
購入日:2008/4/24
購入店: エムザ
輸入元: モトックス
購入価格: 2572円
SB ポイント: 76点
ルビー色。材木・醤油たる・枯葉。次いで少々のクレオソートにイチジク。やがて薄っすら立ち込めるミルクの匂い。これは不思議。材木系腐敗臭に果実臭が混合されてミルクへ転じたか。 味はマイルド。始まりはカリフォルニア産ピノノワールでよくあるような甘さ基調で、酸味が弱い。やがて軽くない渋味の存在に気付き、カベルネソーヴィニョン・メルロ主体と再認識したころ酸味が遅れてやってくる。
おばんざいは好き焼き。焼肉・焼ネギ・焼豆腐の混成みたいな好き焼きで、砂糖醤油でこってり味付ける。さすがに麩を入れる際にはミリン+お湯で吸われるべき液体を用意する。相性抜群。好き焼きの薄い肉を打ち負かすほどの渋さも無く、砂糖醤油の香りそのままを、塩分糖分抜きで飲んでるような感じ。
2008年09月04日
Leflaive; Bourgogne 2006
色: Blanc 白名称: Bourgogne 2006
ブルゴーニュ
生産者: Domaines Leflaive
ドメーヌ ルフレーヴ
産地呼称: AC Bourgogne
生産地(国): Bourgogne(France)
ブルゴーニュ(フランス)
購入日: 2008/8/21
購入店: 竹澤
輸入元: ラック
購入価格:5502円
SBポイント: 86点
値段相応のモンはある。さすがにこの醸造元や。ピュリニモンラシェ単体ACと言われても区別できない。値段も区別できないが。言い方を変えれば、瓶さえ見なければ区別するも必要なし。メロン・白桃〜バター〜薄いハチミツへと香りが重畳してくる。まだ全くヒネ臭ののらない。初々しいブルゴーニュ白にふさわしい香りは揃っている。つるりと口内をすべるような表面張力。まろやかな口当たり。コンニャくの舌触りを楽しんでいるとアルコールにチクリとやられ、何やコニャックやったんか、と思たりして。酸味はクレシェンドからデクレッシェンドでわかりやすくヒステリシスも無く直線で引いていく。アタックでは何故酸味がよわいかは疑問のままだが、そこがコンニャク(コニャック)たる所以。
おばんざいは刺し身三種(ブリ・鯛・サーモン)。サーモンの甘味ともっとも調和した。
2008年09月01日
Martinelli; Chardonnay 2006
色: white 白
名称: Martinelli Chardonnay 2006
マーティネッリ シャルドネ
生産者: Martinelli Wineyard
産地呼称: Russian River Valley
ラッシャンリヴァー ヴァレー
生産地(国): CA (USA)
カリフォルニア(米国)
購入日:2008/8/24
購入店:竹澤
輸入元:(株)ヴィノラム
価格: 4494円
SBポイント: 78点
白アンみたいに濃厚。どうしても味噌アンの柏餅が目に浮かぶ。思えばかつては出町のふたばで並んだもんや。豆餅には興味なかったのやが、柏餅・桜餅・黒砂糖の水無月・無季節のきんつばなど、長い間食べてない。グラスの底からは水飴とそのキンツバの香り。この甘さを鼻に保持しつつ舌に転がせば、案の定甘い。酸味はいづこへ。飲み干せばちょっぴり来た。
おばんざいはブリ焼。甘すぎて困ることもない。単体で飲んでるときより酸味が鋭い。
2008年08月23日
Lafarge; Bourgogne Aligote Raisins Dores 2003
色: Blanc 白
名称: Bourgogne Aligote Raisins Dores 2003
ブルゴーニュアリゴテ レザンドレ
生産者: Domaine Michel Lafarge
ドメーヌ ミシェル ラファルジュ
産地呼称: AC Bourgogne Aligote
生産地(国): Bourgogne(France)
ブルゴーニュ(フランス)
購入日:2008/8/22
購入店:ラック
輸入元:竹澤
購入価格:1827円
SBポイント: 78点
レザンドレはさしづめ、金色の衣をまといて陽光の中から現れ出でたるブドウ、ということか。そこから作られた黄緑色の高粘性液体。この醸造元の名を聞くと、黒砂糖の香りに満ちたキルシュっぽくも昆虫っぽい南ブルゴーニュ(それもさらに南コートボーヌ)の赤を思う。白もやってたんか。抜栓直後から、方々で酔客がこぼした日本酒が甘柿っぽく匂う居酒屋にいるかのような幻想に襲われる。東京オリンピックの頃見られた二級酒のコップ酒シーンが回想される。深いナシの皮の香り。果肉に薄められたくない。イチジクのように甘い匂い。バターには届かない油脂の臭気は丁度オリーブオイルのそれのようだ。あるいは昔懐かしい肝油と言うてもよい。ここの赤の名を聞いただけで臭いが想起されるような個性豊かさを、白でも実現している。味はもちろんかなり酸っぱい。けど口内の粘膜がマリネ化されるほどではない。何らかの保護被膜ができている。それを甘味と人は呼ぶのだが、ホンマやろか。疑った瞬間、堰を切ったようにマリネ化が侵攻し始めた。しかしレモンかじるよりも、はるかにまろやかなんはなんでやろ。これは高粘性と関係あるかも。ブドウ糖とか麦芽糖とかの体に毒そうな甘味成分というよりも、何かオリゴ糖とかあんまりポピュラーやないアミノ酸とか含有量大のように思える。
おばんざいは、ししゃもと獅子唐焼。塩辛さと卵の油ッ気などと好相性。和食居酒屋系何でも有りの印象。後半、獅子唐のピリ辛がボディーブローのように効いてきて興ざめ。
2008年08月02日
Gauby; Domaine Gauby Vieille Vignes 2001

色: Blanc 白
名称: Domaine Gauby Vieille Vignes 2001
ヴィエイユ ヴィーニュ
生産者: ドメーヌ ゴービ
Domaine Gauby
産地呼称: Vin de pays des Cotes Catalanes
ヴァンドペイ デ コット キャタラン
生産地(国): Languedoc Rousillon (France)
ラングドック ルション (フランス)
ペルピニャンの郊外
購入日:2008/7/23
購入店:竹澤
輸入元:INA 銀河高原ビール
購入価格:3549円
SBポイント: 78点
2年前に同じのを飲んでいる。もちろんビン違いだが中身のvinは同じ。値段も業者構成も同じ。この間原油先物が2倍以上になってるのだから上出来と言える。2年間で何らかの熟成の痕跡があったかと言うと、答えはノン。いつまでも初々しく新鮮。2年間で殆ど加齢が進んでいない。不老長寿でウリとなるかも。水くさめの印象も変わらない。さわやかなライムの香り。サイダー・ラムネの喉越し。かなり夏向けといえる。良く心して味わえば、甘さがところどころ引っ掛かる。後味は甘さがべとつかず消え行くように心地よく去る。ここがサイダーと違うところ。絵のない絵本みたいな意味で泡の無いシャンパーニュとでも言っておこうか。それよりゴービーの名ででいやおう無しに思い出されるのは、ソ連撤退を成し遂げた書記長ゴービー。クーデターで捕まったニュースをラジオで聞いてから、もはや10数年も経ったのか。それと比べれば、この渋ゴービーは収穫からまだ7年で、初々しいのも当然と言える。
おばんざいは手巻き寿司。マグロが高騰して種々のマグロもどきが何とかマグロと称して食卓に上るわけだが、そのモドキ度数が最近とみに上昇し、応じて色における赤方向彩度ベクトルが短くなってくるように思う。かなり紫〜ベージュっぽい要素の重みが大きくなってきている。とはいえワサビと醤油で固めてしまえばある程度マグロらしさは残っている。手巻き寿司ではさらに海苔も加わて、満艦飾でカモフラージュできる。他にはウニとイクラ。こっちはモドキと思えない。ミルクのしたたるようなウニは口内でチーズのようにも
展開し、渋ワインとは相性抜群。これは海苔とも悪くない。薄味喉越しすっきりだから、相方選ばんことシャンパーニュの如しとなってる。
2008年07月21日
Lécheneaut; Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits 2004

色: Blanc 白
名称: Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits 2004
ブルゴーニュオットコットドニュイー
生産者: Phillipe et Vincent Lécheneaut
フィリップ エ ヴァンサン レェシュノー
産地呼称: AC Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits
生産地(国): Bourgogne(France)
ブルゴーニュ(フランス)
購入日: 2008/6/28
購入店: 竹澤
輸入元:ラック
購入価格:2709円
SBポイント: 72点
意外にも熟成の予感。オレンジ色混じりの褐色。ナシの皮から香ってくる。キンツバ・松露の皮。宝ミリン。色を反映して味にもミリンの片鱗在り。ホンマにミリンが入っているのとちょうやろか。あとは、かなり味の素。そこそこ苦い。飲み込んで始めてジーンと酸っぱい。
おばんざいは、ちらし寿司とナス天ぷら。天ぷらの油消しとして有効。味わいとしては感興乏しく、その程度。香りとの落差大きい。かなり重厚で将来性ある香りだけに拍子抜け。
2008年06月01日
South Australia; Spires Chardonnay 2004
色: White 白名称: Spires Chardonnay 2004
スパイアッス シャルドネ
生産者: Barrossa Valley Estate
バロッサヴァレーエステート
産地呼称: Barrossa Valley
生産地(国): South Australia (Australia)
サウスオストレイリア(豪州)
購入日:2008/5/30
購入店:やまや
輸入元:コルドンヴェール株式会社
購入価格:1449円
SBポイント: 78点
かなり濃い山吹色。レモンの酸っぱそうな香り。ナシとかリンゴとかもあるとはいえど背景に隠れてやたらとレモンが大きい。蓮華の花のごとき浮き浮きした雰囲気もある。少しはエグ野菜の匂いもせんこともなく、遠くからセロリがささやいてくる。やっぱりシャルドネやと納得。味はやはりレモン。強すぎることはないものの酸味の作る厚い壁が全てをかたどる。口に含んだ当座はメロンのごとき甘さに歓喜し、やがて失せ、また飲めばメロンが来て、やがてレモンに取って代わりの連続。予想可能性は単調性に転化して飽きてきた。
おばんざいはチキン照り焼き。メロンのような甘い感触がチキンに立ち向かう。結果は互角。照り焼きがいつの間にか、レモン味の塩味焼き鳥の雰囲気に転換されている。
2008年05月31日
South Australia; Jacob's Creek Shiraz Reserve 2005
色: Red 赤名称: Jacob's Creek Shiraz Reserve 2005
ジェイコブスクリーク シラー リザーヴ
生産者: Jacob's Creek
産地呼称: Barrossa Valley
バロッサヴァレー
生産地(国): South Australia (Australia)
サウスオストレイリア(豪州)
購入日:2008/5/30
購入店:やまや
輸入元:ペルノ・リカール・ジャパン株式会社
購入価格:1659円
SBポイント: 76点
えらく甘くて喉が渇く。インク・山形県産サクランボの初々しくフルーティーな感じ・茄子の皮。それにやはりイチゴジャムを噛んでる感じは否めんなあ。これは付いて行きかねるくらいの甘さ。かろうじてサクランボのピンクのイメージが薄めるような効果をもっているのが救い。これくらい甘くて濃くても、渋くて醤油のごとき醗酵臭があれば何とかプラスに傾いたであろうところが、これは底抜けに明るく、カベルネソーヴィニョンとシラーの違いを見せ付けられた気がする。
おばんざいはポーク大根炊き。この組み合わせの場合には、甘さは決してネガティヴではない。シラーがこてこてのビーフ向きかどうかのほうがむしろ疑問と思う。
2008年05月30日
South Australia; Padthaway Unwooded Chardonnay 2005
色: White 白名称: Padthaway Unwooded Chardonnay 2005
パザウェイ アンウディッド シャルドネ
生産者: Hardys ハーディーズ
産地呼称: Padthaway?
パザウェイ
生産地(国): South Australia (Australia)
サウスオストレイリア(豪州)
購入日:2008/5/30
購入店:やまや
輸入元:コルドンヴェール株式会社
購入価格:1869円
SBポイント: 78点
味わいあっさり。薄い山吹色。氷砂糖・松露の糖衣・冷蔵庫から出したばかりのバター・白桃・ナシ。充実したシャルドネらしい香り。しかし味は薄め。もうすこしキュウリっぽい味がしたら、鼻とは裏腹に舌はソーヴィニョンブランと思い込んだかもしれない。重く沈み込んだ酸味。永久になくならない塊が液体へと一定の低濃度の酸を供給し続けるようなバッファーシステムを思う。甘さのほうはと言えば、未だ硬い未熟な桃がそれでもなお甘い、と言う意味において甘い。
おばんざいは鮭焼き・厚揚げ豆腐と水菜炊き。鮭はむしろ甘味を供給する側に回っている。アッサリ味の本渋ワインは、非油脂系の和食向きと言える。
2008年05月25日
Antinori; Tignanello 2004
色: Rosso 赤名称: Tignanello 2004
ティーニャネッロ
生産者: Antinori
産地呼称: Toscana IGT
トスカナ
生産地(国): Toscana (Italia)
(イタリア)
購入日: 2008/5/15
購入店: 竹澤
輸入元: マキシアム・ジャパン/アサヒビール
購入価格: 7497円
SBポイント: 78点
サンジェベーゼに少しだけカベルネを混ぜたと書いてある。濃い赤紫。香りは材木とか樽とかよりも、二十日大根の皮とかナスの皮とかのイメージ。ゴボウの土臭さもあるにはあるが、よく洗って土はほとんど飛んでいる。フルーティーな印象が強いのだが、そのフルーツとは何だろう。イチゴとかブルーベリーが入っていてもいい。ひょっとしたらザクロとか。味は薄いようで濃い。喉越しクールで薄い甘味に思えるのだが、気がつけば口内いっぱいに粘性を感じている。後味には苦さがジーンと来るが、それも長続きはせずに薄い酸味に置き換わって緩やかに消えていく。質量感あふれながらも爽やか。サンジョベーゼのええとこが出たということなのだろうか。しかし価格の割高感は否めない。
おばんざいは赤身中心で、かつ薄めのステーキ。歯ごたえ抜群で下顎疲れ気味のところを、爽やかな喉越しで癒してくれる。噛みほぐしても、唾液をよく補って働く。
2008年05月23日
Gramenon; Cote du Rhone Domaine Gramenon La Sagesse 1999
色: Rouge 赤
名称: Cote du Rhone Domaine Gramenon La Sagesse 1999
コット デュ ローヌ ドメーヌ グラムノン ラ サジェッス
生産者: Phillipe et Michele Laurent Vinogrons
フィリップ エ ミシェル ロロン ヴィニョロン
産地呼称: AC Cote du Rhone
生産地(国): Rhone (France)
ローヌ (フランス)
購入日:2008/5/15
購入店:ミレジム
輸入元:竹澤
購入価格:3780円
SBポイント: 78点
1年半前に2000年ヴィンテージを飲んでいる。価格は今回が200円ほど安い。農産物高騰の折ありがたいこってす。色は赤っぽい。1999年ものも2000年同様に意外と薄味・薄香に思える。生肉が香るのも同様だが、これはプラスティックという想像には及んでいかない。新鮮なイチゴの印象が強い。嗅いでいくと、醤油樽とか生姜とか加わってくる。味は爽やかな酸味。沈み込んだ甘味のベースに、ほとんど定常的な酸っぱさ。美味なことには違いないが、これはかなり単調。南フランスの太陽の恵みというイメージと齟齬がある。喉が渇くような濃さを期待すると外れ。
おばんざいはポーク野菜炒め。アスパラガスなど繊維分を噛み込んでいく時に潤滑油として役立っている。沈み込んでいる甘味もポークと出会って浮かび上ってくる。好相性。
2008年05月22日
Mortet; Gevrey-Chambertin 2000
色: Rouge 赤名称: Gevrey-Chambertin 2000
ジェヴレ ションベルタン
生産者: Domaine Thierry Mortet
ドメーヌ ティエリーモルテ
産地呼称: AC Gevrey-Chambertin
ジェヴレ ションベルタン
生産地(国):Bourgogne(France)
ブルゴーニュ(フランス)
購入日:2008/5/15
購入店:竹澤
輸入元:ラック
購入価格: 4179円
SBポイント: 80点
濃い色。ヤニっこい。滅多に行かないのだがふとしたハズミで喫茶店でコーヒとか飲んでると、隣の人がタバコに火付けたりする。えらい野蛮やなあと思いつつも、今時ニコチン中毒みたいにタバコ吸うてる人もまだ居たんか、と妙に感慨を交えて昭和30年代を思い出したりする。そのような今は昔の懐かしいヤニの匂い。ただし火をつける前の匂い。昭和30年代の連鎖で、コカコーラのような感じも香ってきた。これもラムネやサイダーより美味しいコーラというのが最近の流行とかいう話で、ファンタも含めて良く飲んだものだったが、大人になるにつれて遠ざかって、私には結局昭和30年代の思い出ということになってしまっている。その後、10年前に米国にしばらく行った時は、20缶入り一箱で$2.99という激安に感動して、しばしば車の床に箱ごところがしといて運転しながら飲んだもんだ。あの1年足らずで、これまでの生涯でのコーラ消費を半分以上は(多分8割くらい)実行したことになる。回していると黒砂糖とかキルシュとか、それらしい感じになってくる。生のナスのような匂いも来た。味はいがらっぽく、渋さも結構強い。飲み干せば酸味の後味は強いが、甘さも残ってくる。若干サランラップを噛んでるような感覚を舌が覚えるのは、どうしてだろう。本来、鼻が覚えるハズなのだが。
おばんざいは、伊海老など入りベトナム春巻き(ただし蒸してある)。水産系腐敗臭希薄とはいえ好適合。後味の甘味と、パスタを噛みこんだときにできる麦芽糖とが引き合うのかもしれない。
2008年05月18日
Tardieu Laurent; Chateau Roquefort St Martin 1999
色: Rouge 赤
名称: Chateau Roquefort St Martin 1999
シャトーロックフォール サンマルタン
生産者: Les Celliers St Martin
Dominique Laurent et Michel Tardieu
レセリエサンマルタン
産地呼称: AC Corbieres
コルビエール
生産地(国) Roussillon (France)
ルション(フランス)
購入日:2008/5/15
購入店: 竹澤
輸入元: エイ・エム・ズィー
購入価格: 2856円
SBポイント: 78点
豆の皮香る。ぜんざいと言うよりか大きな黒いまたは赤い豆を甘く煮たような香り。つまり小豆でなくてお多福豆ということか。回している濃くなってきた。赤インク。八丁味噌。香りと比べて意外なくらい味はスッキリ。甘ったるさは微塵も無し。香りから乖離した清涼な味わい。
おばんざいは、チンゲン菜ポーク煮込み。脂身が厚ければ厚いほど渋ワインの本領発揮。すばらしい。渋ワインの甘い香りに食欲をかきたてられ、思わず大量に噛みこんだ。ねばねばした脂の粘性に幻滅感もたげてきたところに、間髪いれず走る酸味。「清涼な脂身」というのが実現してしまった。
2008年05月17日
Chauvenet-Chopin; Nuits-St-Georges Charmottes 2002
色: Rouge 赤名称: Nuits-St-Georges Charmottes 2002
ニュイーサンジョルジュ シャルモット
生産者: Chauvenet-Chopin
ショーヴネ ショパン
産地呼称: AC Nuits-St-Georges
生産地(国): Bourgogne(France)
ブルゴーニュ(フランス)
購入日:2008/4/29
購入店:竹澤
輸入元:ラック
購入価格: 3633円
SBポイント: 78点
毒々しい紅色を黒く濃くしたような見かけ。セーターの色などエンジ色とか言うわけだが、英語ではたいていバーガンディと呼ばれ、これがブルゴーニュの英語読みで赤ワイン色を意味するとは普通は自明ではない。アングロサクソンによるこの呼称に慣れてしまうとエンジの起源が気になる。エンジは臙脂なのか、これはそもそも何物や?しばしばブルゴーニュ赤はエンジと言うよりは薄いルビーっぽい調子と思うのだが、本渋ワインに限ってはワインゼリーみたいにもワインカラーの口紅(これもルージュと呼んでしまうと色のバリエーションを始めから放棄してもたことになるのやが)みたいにもエンジ色になっている。香りには膨張する黒砂糖のようなカルメ焼のような甘さを感ずる(香ってるだけだが)。むせ返りが去った後に残るは熟したキルシュ(果実)。香りの量はそこそこ多い。セロファンのような匂いが気になる。腐敗臭は微弱で、チーズ系からはほど遠く、あるとしたら水産系か。つまり食べ散らかした後のカニの残骸。味は口内に薄皮がまとわり付くような渋味から始まる。つまりいきなり薄い被膜が張られてしまう。時間とともにジンジンと酸味が効いてくる。飲み干せば酸味の効きがリニアに減少。この間、チョコレートのようなココアのような甘さ苦さを感ずる瞬間があった。
おばんざいは、 焼き餃子。濃い目の香りが奏功している。同じ餃子と飲んでも肉を意識させる場合とパスタを焦点に持ってくる場合があるのだが、本渋ワインは前者。
2008年05月16日
Chasssagne-Montrachet 2005
色: Blanc 白名称: Chasssagne-Montrachet 2005
シャサーニュモンラシェ
生産者: Domaine Blain-Gagnard
ブラン ガニャール
産地呼称: AC Chasssagne-Montrachet
生産地(国): Bourgogne(France)
ブルゴーニュ(フランス)
購入日: 2008/4/29
購入店: 竹澤
輸入元: ラック
購入価格:5439円
SBポイント: 76点
表面張力みなぎる若々しき液体。苦味もあって、これにナシの皮の香りも相まって将来の熟成を期待させる。しかし瑞々し過ぎる。シャブリならこれでOKだが、コットドボーヌに相応の使命を果たす軌道に乗っているかどうか疑問。けど液体としては飲みやすい。
おばんざいはウニなど。ウニはつくづく海のチーズやと思う。プランクトンの助けを借りて海水から作られたチーズ。クリーミーやなあ。舌でつぶしたり噛んだりしていると口内が脂っこく感ずる。どろっととした感触の所へ瑞々しき液体が切り込んで来る。つまり粘度を落としにかかる。もったいないような気もするが、こうして口内清涼にしてこそ、また次の一口が味わえると言うもの。Hugh Johnsonのポケットガイドにクリーミーチーズはブルゴーニュ赤を殺ぐと書いてあるのだが、このウニもまた「やっぱり白でっせ」と囁いている。
2008年05月15日
Chauvenet-Chopin; Cote de Nuits Villages 2004
色: Rouge 赤
名称: Cote de Nuits Villages 2004
コットド ニュイーヴィラージュ
生産者: Chauvenet-Chopin
ショーヴネ ショパン
産地呼称: AC Cote de Nuits Villages
生産地(国): Bourgogne(France)
ブルゴーニュ(フランス)
購入日:2008/4/29
購入店:竹澤
輸入元:ラック
購入価格: 2268円
SBポイント: 72点
香りが沈んで、いつまでたっても吹き出さない。清らかな泉からまだ遠くない流れは新緑の若葉に隠され、その水底には青臭いキルシュが、あるいはまだ熟成には程遠いブルーベリーが沈んでいて、太陽光の差し込むのを待っている。嗅げども嗅げども出てくるのは蝋のような発泡スチロールのような無機的な匂い。回せば時折、ため息のように甘い香りが一瞬鼻先をよぎる。清らかな泉のイメージにて、腐敗臭には程遠い。冷蔵庫から取り出した直後のチョコレートのようなに控えめではあるが、しかしやがて室温に同化した時には爆発的に揮発することになるであろうようなポテンシャルを秘めた甘い香りの萌芽形が認められる。いささかしんどい香り。渋い味わい。酸味は増減乏しく定常的に背景を形成し続ける。甘味があるのは事実だが目立たない。ならばこの液体の味の本体は何物か。おそらく玉露のように甘さが苦さ・渋さを引き立てるとか、酸味抜きの苦味が無意味なことコーヒーの如しでも言えばいいのか。本渋ワインの場合は、複合の魔術でなんとか飲める。
おばんざいは、わかさぎ天ぷら。この魚は頭部や内臓など結構苦いような気がする。脂っこさもあって、あまりワインを選ぶ種類の皿ではない。無機的な味わいなら赤でも充分。
2008年05月14日
Triennes; Les Aureliens 2005
色: Rouge 赤
名称: Triennes Les Aureliens 2005
トリエンヌ レゾレリアン
生産者: Domaine de Triennes
ド トリエンヌ
産地呼称: ?
生産地(国) Provence (France)
プロヴァンス(フランス)
購入日: 2008/4/29
購入店: 竹澤
輸入元: ラック
購入価格: 1617円
SB ポイント: 78点
生の苺かじってるみたいにフルーティー。弱々しい醤油系腐敗臭。これはつまり古いタルの深き発酵臭を欠く。ここがカベルネソーヴィニョン単独でなくてシラーが混ざったことの真骨頂ではないか。軽快かつ輝かしい。伊勢の生姜板も垣間見える。渋さ控えめ。いがらっぽさもない。
おばんざいはステーキ。血なまぐさい焼き方が正解。ここで感じたのは本渋ワインは生肉の質感に乏しいこと。つまり相補的パターンがこの場合の正解。
2008年05月10日
Haut-Medoc; Chateau Clement-Pichon 2002
色: Rouge 赤名称: Chateau Clement-Pichon 2002
シャトー クレマンピション
生産者: Clement Fayat
クレマン フェア
産地呼称: AC Haut-Medoc
オーメドック
生産地(国) Bordeaux (France)
ボルドー(フランス)
購入日:2008/4/24
購入店: 竹澤
輸入元: 成城石井
購入価格: 1869円
SB ポイント: 76点
7年もので結構こなれているとは、上出来の部類。枯葉・タルの腐敗臭混じりのイイ匂い。ナスとか二十日大根も香る。ちょっぴり喉薬ルゴール。甘いようでやっぱり最期は酸っぱい。渋味控えめだが、番茶みたいにいがらっぽい。おばんざいはビーフシチュー。甘くどろりとした感じが、解きほぐされていくような飲み心地。
2008年05月09日
Faiveley; Georges Faiveley Bourgogne 2002
色: Blanc 白名称: Georges Faiveley Bourgogne 2002
ジョルジュ フェヴレ ブルゴーニュ
生産者: Faiveley
フェヴレ
産地呼称: AC Bourgogne
生産地(国): Bourgogne(France)
ブルゴーニュ(フランス)
購入日: 2008/4/24
購入店: 竹澤
輸入元: ラック
購入価格:1764円
SBポイント: 76点
山吹色。エグ野菜風味。炊き込まれたネギに白菜。いきなり鍋物の雰囲気で冬に逆戻りや。セロリ。甘系では松露・キンツバ香る。甘い・苦い・酸っぱい同時に来る。だんだん酸味が効いてきて、最期は舌がヒリヒリ。飲み干せば、頬の内側がマリネ化してる。
おばんざいは鯵干物。至高のコンビ。塩辛さはエグ風味の中に旨く丸め込まれる感じ。まあ、鍵と鍵穴みたいになっていると言うべきか。
2008年05月06日
Javillier-Guyot; Aloxe-Corton 2002
色: Rouge 赤
名称: Aloxe-Corton 2002
アロースコルトン
生産者: Patrick Javillier-Guyot
パトリック ジャヴィリエーギュイオ
産地呼称: AC Aloxe-Corton
生産地(国): Bourgogne(France)
ブルゴーニュ(フランス)
購入日:2008/4/24
購入店:竹澤
輸入元:ラック
購入価格: 4389円
SBポイント: 88点
昨日のと同じ醸造元で同じヴィンテージ。違いは村だけ。価格もほぼ同じ。色はこっちが濃い。桜色からレンガ色へとニュアンス変わる。香りもキルシュ香はより一層強い。昨日無かったものは生肉の匂い。極わずかにプラスティク臭混ざる。こちらに無いものはチーズや醤油系の発酵臭。こちらのほうがフルーティーと言える。味も濃い。枯れているとは評しがたい。甘味のモデラート・ソステヌート。次いでアレグロ・ヴィヴァーチェで酸味が迫る。後味には沈み行く太陽のように、まぶしいけれども決して増加することなき輝きのような酸味。じっと見ていると夕陽の落ちるのは結構早い。水平線に触れた後はリアルタイムで動きが視認できる。酸味もまた緩やかにしかし確実に舌の先から去る。
おばんざいは、カレイ干物・鶏入りタケノコ御飯。しゅうゆ系発酵臭欠くとはいえ、受け入れ態勢万全で炊き込み御飯と相性抜群。キルシュ香の濃厚さで醤油にも対抗できたというのが真相か。カレイ干物は塩味勝りすぎてチョット興ざめ。
2008年05月05日
Javillier-Guyot; Pommard 2002
色: Rouge 赤名称: Pommard 2002
ポマール
生産者: Patrick Javillier-Guyot
パトリック ジャヴィリエーギュイオ
産地呼称: AC Pommard
生産地(国):Bourgogne(France)
ブルゴーニュ(フランス)
購入日:2008/4/24
購入店:竹澤
輸入元:ラック
購入価格: 5229円
SBポイント: 86点
2002年もので既に熟成。薄いルビー色。極めて薄い。色とからは予想外に、濃厚だがむせかえるようでもないくらいのキルシュ(果実)香。皮も来るが、もとの動物を思わせるような獣性を欠く。つまり定期入れの匂い。チーズ系ないしもろみ系の発酵臭。明確にコマンベールとは言いがたい。水産系でもない。味は既にいい感じで枯れている。甘さは目立たず酸味も刺してこない。渋くなく、後味が清涼感を永らえる。平畑ポマールゆえかもしれないが、ポマールらしい力強さを期待するとハズレ。香りは確かに濃い目なのだが、舌触りは絹ごし豆腐のように繊細。
おばんざいは、基本的にはハムだけど若干ローストビーフみたいな雰囲気の冷製肉製品など。冷たい食感と相性良好。特に脂肪部分をアルコール中へ溶かし込んでいくような感じで、その点での渋ワインの包容ポテンシャル大。
2008年05月04日
Cahors; Chateau Pineraie 2004
色: Rouge 赤名称: Chateau Pineraie 2004
シャトー ピヌレ
生産者: Burc et Fils
ビュルク エ フィッス
産地呼称: AC Cahors
キャオール
生産地(国) Lot (France)
ロ(フランス)
購入日:2008/4/24
購入店: 竹澤
輸入元: ラック
購入価格: 1428円
SBポイント: 74点
Cahorsはややこしい位置にある。ラングドックからは西へ外れる。結局はジロンド川に注ぐことになるLot川沿岸だから、半分ボルドーへも入りかけてる。ピレネー山麓というわけでもない。まあ南西部のマイナーな内陸産地ということか。かなり濃い赤紫。渋味エグ味など強烈。味わいとしてはサンジョベーゼとかシラーとか混ざっている感じ。香りは生姜・スグキから来る。若干の鉛筆臭はイベリアからの風を思わせる。他に特徴的なのは昆虫。カブト虫ないしカメムシ。 しばらく飲んでると慣れてくる。後味のエグさ渋さが軽微なので。
おばんざいは、木須肉ムーシーロみたいな牛肉・アスパラガス・ピーマン炒め+タケノコ入り。あんまり中華風ではない。まだタケノコ祭りが続いている。油いためするとアンティチョークのような風情になってくる。柔らかいことに変わりない。剛を制するタケノコは本渋ワインのエグみをうまく懐柔し、さらに土臭さを引き出して特異性を好ましい方向へ引っ張っていく。
2008年05月03日
Bordeaux; Chateau Tire Pe La Cote 2002
色: Rouge 赤名称: Chateau Tire Pe La Cote 2002
シャトー ティールペ ラコテ
生産者: David Barrault
ダヴィッド バロー
産地呼称: AC Bordeaux
生産地(国) Bordeaux (France)
ボルドー(フランス)
購入日:2008/4/24
購入店: 竹澤
輸入元: 成城石井
購入価格: 2079円
SB ポイント: 74点
極めて濃い赤に紫も混ざる。たまり醤油の樽のような麹のような発酵臭に、ゴボウ的泥臭さの雰囲気。越中の醤油は上方スタンダードからは甘くてアミノ酸っ気満載なのだが、色はイカ墨のように濃くて、これは30年前に東武東上線の駅ソバでダシの色を見て面食らった時を思い出すほど濃い。そのような越中醤油が、本渋ワインの濃厚な色合い(この場合は赤系だが)と醤油樽香からイメージされてくる。けど回してると、だんだん苺ジャムみたいな非新鮮系の炊き込まれた甘さが頭をもたげてくる。ここで生姜へ進むのがカベルネソーヴィニョンで、進まず甘系臭に踏みとどまるのがメルロのような気がしてきた。これは80%メルロに20%カベルネと書いてある。キルシュ(果実)も来て、果実の感じ満ちてる。味では中庸の渋味が心地よい。飲み干すと穏やかに酸っぱい。甘さは口に含んだ時がピークであとはフェードする。これが渋味を殺して回っているのかもしれない。
おばんざいは、 ラタトゥーユ。茄子・アスパラガスなど。油気はベーコンから。ベーコンの固い食感とか、澄ました脂っこさなど、ほどほどに渋ワインが懐柔する。渋味が油を削ぐとは、これはメタボ対策の切り札か。違う。それは味覚だけの話で体内に入る脂質の分子数は変化なし。逆にガルガンチュアがなんであんな太るのかは説明できるかもしれん。
2008年05月02日
Leflaive; Macon-Verze 2006

色: Blanc 白
名称: Macon-Verze 2006
マコンヴェルゼ
生産者: Domaines Leflaive
ドメーヌ ルフレーヴ
産地呼称: AC Macon-Village
マコンヴィラージュ
生産地(国): Bourgogne(France)
ブルゴーニュ(フランス)
購入日: 2008/4/29
購入店: 竹澤
輸入元: ラック
購入価格:3129円
SBポイント: 80点
有名醸造元がマコンでひと捻りというところか。南方系のむせるような香りという始まり方ではない。ワラのような穏やかな匂いが漂う。嗅いでいるとリンゴの摩り下ろし(離乳期の赤ん坊用)のような具合になってきて、リンゴといえども空気にさらして褐色化した果肉のイメージに囚われる。やがてそれは、牛乳瓶入りのリンゴジュースへと発展。小学校時代の給食でしばしば登場したのだが、それは井上乳業という鳥羽か東寺あたりに牧場のある牛乳屋だった。あのあたりは酪農地帯だったと見えて、森永乳業の工場も九条通りに面して建ってたなあ。東寺の伽藍みたいに枯れて、一歩間違えばカビ臭いようなリンゴであって、間違ってもリンゴ飴のようには匂わない。回しているとだんだんメロンのような雰囲気につつまれて、やがてバターが飛び出してきてもおかしくないか、またはもうすでに飛び出したかのように思える。口に含むと液体に張がある。つまり、私の言うところの表面張力感に襲われる。刺激性のない細やかな酸味につつまれて、心穏やか。
おばんざいは鶏肉炒め塩味。これはマコン向きの味わい。鶏を酸味で殺すことなく、出かけたバターの匂いがジュシーとはいえない鶏肉を噛みやすくしてくれる。照り焼きでなく塩味のところが重大で、これが渋ワインの青臭さを放任してくれるのだ。
2008年04月30日
Dauvissat; Chablis Saint-Pierre 2003
色: Blanc 白名称: Chablis Saint-Pierre 2003
シャブリ サンピエール
生産者: Jean et Sebastien Dauvissat
ジョンエセバスティアン ドーヴィサ
産地呼称: AC Chablis
生産地(国): Bourgogne(France)
ブルゴーニュ(フランス)
購入日: 2008/4/17
購入店: 竹澤
輸入元: ラック
購入価格:2373円
pH: 3.7
SBポイント: 78点
甘い香りが強過ぎる。ビスケットなどバターっ気ありの甘い風。続いて和菓子風。味噌松風(これは西本願寺向かいのは、よりカステラに近く、大徳寺前のは味噌風味がいっそう強かったように思うのだが、長いこと食べてへんなあ。)とか味噌風味の松葉型焼き菓子(これは二条の若狭屋のがうまかった)などどうしてもイメージ浮かんでくる。口に含んだ直後こそ味も濃い目だが、やがてどんどん希薄化してアッサリした印象を残して喉へと消えてゆく。後に残るは、5月の草原のような瑞々しさ。香りからは11月の枯れた野原を予感したのだが、これは嬉しい誤算。つまり、始めホンマにシャブリかと思いしが、飲み干せばそのアイデンティティーが確認できた。
おばんざいはタケノコ御飯とカツオたたき。カツヲから立ち昇る血の匂いに渋ワイン押され気味。タケノコ御飯のほうがシックリ来る。
2008年04月29日
Bessin; Chablis Vieilles Vignes 2005
色: Blanc 白名称: Chablis Vieilles Vignes 2005
シャブリ ヴィエイユヴィーニュ
生産者: Jean-Claude Bessin
ジョンクロード ベッサン
産地呼称: AC Chablis
生産地(国): Bourgogne(France)
ブルゴーニュ(フランス)
購入日: 2008/4/17
購入店: 竹澤
輸入元: ラック
購入価格:2394円
pH: 3.7
SBポイント: 80点
大枝山行くのは遠くてかなわんけど、未だ踏んでない竹やぶで採れた大枝産タケノコを知り合いが送ってくれた。すばらしい姿。ヌカでゆがけば、ほんのり土臭くてエグくて圧倒的に柔らかい究極のダイエット食。ワカメの薄いダシっぽい味わいと相まって、歯ごたえが歯肉からの味覚へと昇華していく。噛んでるようで噛んでない。さりとて歯なしで唇だけでは砕けない。絶妙の脆弱性と繊維の抵抗感。春爛漫はやっぱりこれや。都には旨いモンある。渋ワインからはリンゴ・ナシにカルメ焼の香り。時折セロリ的な新鮮エグ臭。これも春の匂いやな。味は酸味強めのベースの上に、バター飴のような甘さが載る。苦味も走るが、総じてアッサリ新鮮で、シャブリ偶像と合致する。タケノコ炊きワカメ付きにマッチするのは官能段階で自明にて、論を待たない。
2008年04月27日
Faiveley; Chablis 2002
色: Blanc 白
名称: Chablis 2002
シャブリ
生産者: Faiveley
フェヴレ
産地呼称: AC Chablis
生産地(国): Bourgogne(France)
ブルゴーニュ(フランス)
購入日: 2008/4/17
購入店: 竹澤
輸入元: ラック
購入価格:2394円
SBポイント: 78点
シャブリらしからぬ老獪さ感ず。無冠畑産とはいえ2002年モンでしかも5-6年も経てば、そこそこヒネテ来てもええのかも。色も濃い目の山吹色。香りは飴とかビスケットとか甘く重い調子がベースなのだが、そこに梨の皮の風が吹く。そうすると時折、その梨の中身たるジューシーな果肉が香ってきて、それにつられて、あれはリンゴか、これはレモンかと電撃のように幻影が走るのだが、ふと気が付けばやっぱり梨の皮だけが香ってる。この幻影を起こすところこそシャブリたる所以かもしれぬ。味は濃い目で甘いが、べとつくでもなく、後味の酸味も早めに切れる。結構楽しめるが底の深さには限界がある。
おばんざいはネギトロ鉄火巻きとか、オクラ主体の和風サラダなど。渋ワインは只管ひかえめで何ら衝突も止揚もなく未分化に一体化して、そのまま展開することなく終わり。物足りないとも言えるが、癒されるとも評せる。